硬い感じのピンピンにならない縮毛矯正
今の時代は『自然なストレートヘア』がお客様に求められています
今までの縮毛矯正って
あてた直後の不自然な「ツンツンでキレイなストレート」
トップのボリュームがなくなり、前髪がシャキーンと・・・
毛先はまっすぐ過ぎて動かない。セルフブローもできない・・・
あきらかに「あてましたよ」みたいなストレートヘア。。。
経験がある方も多いかと思います
一昔前まではそれでもよかったんです、というかそれしかなかったんです。
あてた直後のようなツンツンストレートでも
ボリュームを無くしても、前髪がシャキーンでも
毛先はまっすぐ過ぎて動かないし、セルフブローできなくても
それでも以前は需要があったし、くせ毛が真っ直ぐになって感動して頂けたし、喜んで下さいました。
昔はパーマも電気パーマ、数時間かかっていたメニューも今は短時間に進化してきました
そして縮毛矯正も進化しています
クセが強くてまとまりが悪かったり広がってしまったりなど・・・
進化した考え方から生まれた縮毛矯正がノンアイロン縮毛矯正です
矯正をあてるためには1剤で髪の毛の中のシスチン(S-S)結合を切り離す必要があります。(パーマも同じ仕組みで1剤で切り離して2剤でつなげるといった形です)
縮毛矯正は
その1剤と2剤の間に熱処理が加わります。
その熱処理が縮毛矯正にとって大きなポイント
1剤塗布前に髪の毛の強度チェック(カウンセリング)
これにより薬剤のパワーを決めます。
チェックが終わったら髪の状態に応じて前処理(前処理は薬剤の浸透を良くしたりダメージを抑える効果があります)を施し
1剤塗布
基本的にはクセの出ている部分だけに1剤を塗布していきます
放置時間はクセに合わせた時間を設定(約15分~約40分)
過度の放置はダメージの原因につながりますのでクセの強弱や部分的な塗布で時間差にしたり1剤のパワー計算が重要
薬剤のパワーに頼りすぎると縮毛矯正の行程で一番重要な『ドライ(水分コントロール)』にも影響がありますので要注意なんです。
軟化チェックをしたら、1剤をキレイに流して、必要に応じて軽くシャンプーします
流し終わってからがノンアイロン縮毛矯正のポイントなのですが
乾かしながら伸ばす!ここが重要。
「ただ乾かすだけではダメ」
なぜかと言うと、縮毛矯正の原理って
・髪の毛を濡らすと切れる水素結合
・pHの変化で切れるイオン結合
・アルカリ性の薬剤で切れるシスチン結合
で成り立っていて
①ケラチンタンパク質同士の結合を切断
↓
②ケラチンタンパク質の移動(形状変化)
↓
③その形状のまま 再結合させる
これがストレートになる理屈
ただ乾かしてしまうと、うねうねでクセが伸びていない状態で乾き
水素結合とイオン結合が繋がってしまって
クセを真っ直ぐにしようとする「形状変化」が弱まってしまうんです
従来の縮毛矯正ではこの状態からアイロンプレス
「形状変化」が弱まって伸びにくくい状態になっているから・・・過度なアイロンのプレスをかけてしまう
ということは、濡れた状態から乾く前までにしっかりクセを伸ばしておけば
ダメージの軽減にもつながるということです
それがノンアイロン縮毛矯正の秘密
髪の毛は、ケラチンというタンパク質でできているのですが
アイロンの高熱はこのタンパク質を変性させてしまいます
これが従来の縮毛矯正技術の難しさから出てくるデメリットなんです
ケラチンタンパク質を熱で変性することを
「熱変性」といいます
この熱変性によってクセが真っ直ぐになるのですが・・・乾いた状態と濡れている状態では熱変性が起きる温度が違います。
髪の毛は、過度な熱変性を起こすと硬くなってしまうので
動きの硬いストレートになってしまうんです。
そして過度な熱変性を起こした髪の毛は「二度と元に戻りません」
一度高温で加熱された硬い髪の毛が元に戻る事はありえないのです。
トリートメントなどで一時的に手触りが良くなることはあっても
性質が変化するなんて夢のような出来事は起こりません。
ノンアイロン縮毛矯正とアイロン縮毛矯正の違いは「形状変化」・「熱変性」にあるんですね。
ブロー矯正をしたあとは
2剤をつけて「シスチン(S-S)結合」をつなげるだけです。
クセを伸ばす前の画像と比べると、、、
クセは伸びていますが自然でまっすぐそして自然なボリュームがあります
「縮毛矯正のやり方」や「薬剤」を使えば
今後の髪の毛の状態は必ず良くなってきます。
【髪の毛は伸びても1ヶ月に1cmちょっと】
【一度傷んだ髪の毛は戻らない】
この事を考えれば、
今生えている髪の毛がどれだけ大切で
今後生えてくる髪の毛をどれだけ大切に
扱えばいいかがわかってきますね。